オリンピック施設建設に携わる会社員の自殺 - ビジネスブログ

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2017年07月24日 [Default]

オリンピック施設建設に携わる会社員の自殺

2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まっています。

東京オリンピック

当然、前回の東京オリンピックの時は生まれていなかったので今回は生で見るチャンスです。
時間や、チケット取得等がうまくできればやっぱり見てみたいですよね。
何でもそうですがテレビで観戦するのとは全く違う迫力や臨場感があります。

そんなオリンピック開催に向けて建設業界はやはり大変です。
急ピッチで進めていかないと、間に合わなかったでは済まされません。
ということは、元請会社から下請け会社への圧力も・・・十分想定されます。

そんな中、今年3月に失踪し、4月に自殺した状態で見つかった作業員が出てしまいました。

この社員は、大手ゼネコン等の共同企業体(JV)の下請会社に勤務していた方です。
昨年の12月から地盤を改良する工事の現場管理を担当していたそうです。

約4ヶ月で自殺・・・。
どのような勤務実態だったのでしょう?

遺族は当然黙っておりません。
なんといっても、亡くなった方は当時まだ23歳!これから羽ばたくというときにこのような形で人生に幕を閉じたのです。
遺族側の調査の結果、失踪前1ヶ月の時間外労働は、なんと「211時間56分」です!!
もはや人間扱いではない状況です。
国が過労死認定ラインとしている1ヶ月の時間外労働「100時間」の倍以上です!

そして驚くことに、亡くなった方の勤務先は、違法な長時間労働だったことを認めているのです!
認めている?
どこまで認めていたのでしょう?
もし、この211時間56分働いているのを分かっていて放置していたら大変なことです!

今更取り返しのつかないことですが、なんとも言えない気持ちになりました。
これからという23歳の若い社員が、夢のオリンピック・パラリンピック会場の建設作業を行った結果亡くなってしまう・・・。

建設会社も大変なのは当然誰しもがわかっています。
しかし、やはり限度があります。
元請から言われたから仕方ない、じゃ済まされません!
元請も下請も協力し合って、競技会場の建設に励んでいただきたいです。

当然、国としても東京都としても、他の開催都市としても、今後このようなことが起きないように十分管理していく必要があると思います。
開催するだけで、その前のことは知らない、なんてことは許されないと思います。
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