2017年03月10日 - ビジネスブログ

オールウィン社会保険労務士事務所
就業規則作成 助成金申請なら
2017年03月10日 [Default]
日本各地に米軍キャンプはありますが、その中で働く従業員の仕事って謎です。
一般の会社と同じようなことをしているとは思いますが・・・。
英語を喋れないといけないのでしょうか??
同僚にもアメリカ人が多かったりするのでしょうか??

米軍キャンプと言えば、神奈川県にも何か所かありますよね。

今回は、その中の米軍キャンプ座間でのことです。

私、小さい頃に確かキャンプ座間のイベントに行って航空ショーとかを見た記憶があります。
それ以外は、自宅の茅ヶ崎をたまに爆音を轟かせて飛行していく戦闘機を見て、座間に行くのかな?なんて感じです。

精神疾患を発症して労災認定を受けたのは、40代の「日本人従業員」です。
アメリカ人ではなかったです。
ちなみにアメリカ人でも当然労災はあるでしょう。
日本の企業で働く外国人でも当然労災保険には加入していますから同様ですね。

何があったかというと、その従業員は、「正当な理由なく無期限の出勤停止命令」を下され、それによって精神疾患になったとのことです。
従業員は、キャンプ内の消防隊に勤務しており、「言動を理由」に出勤停止命令を受けたようです。
その後、うつ病などを発症してしまったとのことです。

無期限の出勤停止は非常に重い制裁です。
懲戒解雇や諭旨解雇に次ぐ重さでしょうか。いや、同等の重さだと思います。
よほどのことが無いと、そして就業規則に重大に反することが無いと認められないでしょう。
「無期限」ですからね!!
少なくとも〇日、〇週間、〇ヶ月ならわかりますが・・・。
これは従業員としたらたまりませんね。
精神も病むでしょう・・・。
生活が全く見通せなくなってしまいます。

無期限出勤停止

「言動」が理由ですが詳細は分かりません。
何か言ったのか?何か悪いことを行ったのか?「言動」にはいろいろ含まれますからね。

ひとまず労災認定されたことで、休業補償給付は受けられることになります。
今後復帰するのかどうか・・・
ここまでいくと、大抵復職はせず、今後様々な争いになってくるのだと思われます。

今回は、たまたま米軍キャンプの従業員のお話ですが、
当然、どこの会社でも起こりうることですよね。

「お前の言動はどうしても納得いかない!!会社が良いというまで無期限で出勤停止だ!!」
なんて言ってしまったらほぼほぼ会社の負けです。
その言動が余程のことで、常習性、継続性、悪質度なども考慮されると思いますが・・・。

解雇の話はよくお客様からも出ますが、やはりその後のリスクを考えたうえで結論を出しましょう。
その場の勢いで言ってしまい後で後悔するのもばからしいです。
そのためには、日頃の従業員の言動、仕事ぶり、ミス、クレーム・・・もちろん良い方も含めて観察しておくことが大切です。
そして、いざというときのために何か問題があればその度にメモでもいいので記録を取っておくのです。
記録を取っておけば、いざというときの判断材料となります。

良い面も悪い面も含めて、自社の従業員を注意深く見守っていきましょう!


このページの先頭に戻る