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官の杜撰な障害者雇用に怒り
2018年09月03日 [Default]
夏休みも終わりましたね。
まだまだ暑い日は続くと思いますが、やっぱり個人的には8月が終わると寂しい気がいします。
子供たちはなおさらでしょうね。

さて、夏休み期間中にとんでもないニュースが飛び込んできました!
おそらく皆様もどこかで目にしたのではないでしょうか。

それは、国の大方の官庁で障害者雇用率を水増しして障害者雇用を達成しているとしていたのです!!!
中央省庁の約8割ですよ!国家的犯罪と言っても過言ではないのではないでしょうか!?

そもそも「障害者雇用率」とは何ぞや?というと、
国や民間企業に従業員数に応じて一定数の障害者を雇用することが義務付けられています。
そして、今年の4月から国や自治体は従業員数の2.5%、民間企業は2.2%の法定雇用率が定められております。
この障害者雇用率も徐々に上げてきているわけです。

なんで上げるかと言えば、心身に障害のある方たちにも働く機会を保障して普通に暮らしていける社会を目指そう!ということです。
ごもっともな政策だと思います。

ただ、この障害者雇用率を実際に達成するのは非常に難しいのです。
障害者とひとえに言っても、身体障害者や知的障害者、精神障害者がおり、またそれぞれ人によって重さも違います。
企業によっては、どうしても身体障害者では無理等いろいろな事情があるのは当たり前ですよね。
当然労働者側にも事情があるわけでなかなか達成するのは難しい・・・。
それでも企業は達成すべく頑張っているはずです。

なぜ企業が頑張るか?
従業員数が多い企業ほど障害者を雇用する数も増えます。
障害者を雇う義務のある会社は障害者雇用状況報告書を毎年提出しているのです。
そう、国にですね。

では障害者雇用率を達成できなかったらどうなるか?
@ 不足1人につき月5万円を国に納めなければいけません
A 法定雇用率を大きく下回るようなら、達成するための計画作成を命じられます。
B それでもだめなら社名公表される場合もあります。

大手企業や積極採用している企業にとっては、企業イメージもあるので絶対避けたいですよね。

厚生労働省が主体となって国も一丸となって取り組んでいるんだから・・・

ところがどっこい水増しの横行ですよ。
何と情けない・・・。
監督する立場、模範を示す立場でありながら・・・。
はっきり言って「恥ずかしくないんですか?」って言いたくなります。

そして「言い訳」です・・・。
何かここ何年かいろいろ言い訳を聞いていてますが、もはや言い訳を考えて仕事しているのかと思いたくなります。
一応どんな言い訳しているのかご紹介しますね。
1・解釈の仕方の違い(各省庁トップ)
2・障害者手帳を確認することを知らなかった
3・自己申告や診断書の病状を見て勝手に障害者だと判断した

厚生労働省じゃないから障害者の算出方法を知らなかった・・・じゃ済みませんよね??
しかも何十年も前からというからびっくりです。

聞こえのいい政策を打ち出して、企業に義務付けている反面、諸官庁はいかに逃げるかを考えていたんですかね・・・。
ペナルティもないし・・・。
もちろん水増し分を除くと大きく法定雇用率を割り込んで未達成です。

障害者雇用水増し

何か罰則無いんですかね?

ちなみに名誉のために昨年6月1日時点「水増しのなかった」機関は以下の通りです。
〇 警察庁
〇 金融庁
〇 原子力規制委員会
〇 内閣法制局
〇 個人情報保護委員会
〇 海上保安庁

大方の省庁は水増ししてたのがわかりますね・・・。

何はともあれ、今後はこのようなことのないように努めていくことはもちろん当然として、一番重要なことは別のところにある気がします。
それは、まず障害者の方々を深く傷つける結果となったこと。障害者の方々も皆様一生懸命働いています。
もう一つ、「国が水増ししてるんだからうちもいいだろう」という風潮です。
最近の国の各省庁の醜聞を見聞きしているとそんな考えの方が増えてくることが懸念されます。
いや確実に増えているでしょう。

雇入れる側がもう一度原点に返って襟を正す必要があるとつくづく感じております。

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